「琴~、お腹すいたね~(泣)」
「・・・・」
「琴~?おお~い!!琴?聞いてる?!」
「・・・あっ!うん!お腹すいた~(泣)」
「また別れたアイツのこと考えてたの?
もう忘れよ!あんなやつ!ちょっとモテるからってさ
調子のってんだよ!このやろー!!!!」
「ははは・・・優香、ありがとね(笑)」
あれからどれぐらいの時間がたったのだろう。
私はまさに、脱け殻。
学校では親友の優香と他愛のない話。
優香は私を常に励ましてくれた。
必死に笑顔を取り繕った。
別れて落ち込む私を励まし、遊びに誘ってくれる友達はたくさんいた。
友達のことは好きだけど、本当は楽しくないときもあった。
ひとりにして欲しいときだってあった。
なんとなくイヤフォンをつけ、音楽を聴き流し、バスに乗り、帰宅する。