『もういい加減、愚痴聞くのも辛くなってきたよ。

オレはいいけど、オマエがかわいそうでさ。

なあ、本気でオレにしない?

オレなら絶対に悲しませたりしないよ。

いつもの冗談じゃなく、真剣に答えてほしい』


読みながら、ガタガタと全身が震え出した。

その文面に対する彼女の返信をあれこれ想像し始めたからだ。


おい、こんなメール、相手にすんなよ。

コイツはオマエの悩みの解決より自分の方を向けることしか考えてないんだからな?


だが、太田の願い虚しく、彼女の返信メールは実に煮え切らない、アツシに期待を持たせるような文面だった。