それなのに。

そんな太田の行為をあざ笑うかのように、相手の男はとうとう本格的にプロポーズをしてきたのだ。

いつもより長めの文面。

真面目な口調。

いつもは無題のメールに、珍しくタイトルが付いていた。


『マジ話』


なにがマジ話だよ、と眉間をしかめながら太田はそのメールを開いた。