彼女からアツシへの送信メールは、太田への不満が殆どだった。


『聞いて!アイツったら元カノの写真、捨てられずに大事に持ってんのよ。

なんでって言ったら、オレの持ち物だから口を挟むところじゃないだろうって逆ギレすんの、信じられない!』

『ねえ、アツシ。男の人って、特定のパートナーが居ても合コンに行けるものなの?

アイツ、こないだあたしに嘘ついて友達と合コン行ってたんだよ。

超ひどくない?』

『服がダサイの。

あたしも見かねて時々アドバイスするんだけどね。

アイツのプライド傷つけないようにやんわりと伝えるんだけど、それじゃわかんないみたいでさ。

耳を貸さない頑固者で困っちゃうよ』