春斗side


「おはよー、は、る、く、ん♡」


「気持ちわりぃな、男だろ?お前」


「うわぁー、美華ちゃんの時と全然態度違うじゃーん!
親友の俺なのに!」


「あぁ、お前って親友だったんだ
ってか、美華のこと名前で呼ぶな」


「相変わらず冷たいなぁー。そしてすごい独占欲!
まぁ、気持ちはわかるけどよ?
だって、あんなに可愛くて綺麗で、スタイルも抜群で頭もいい、運動もできる、そして、性格もいい!あんな子他にいる?男子がほっとくわけねぇよなぁー。
それで長年片想いし続ける春斗は、ほかの男に美華ちゃんを取られないように必死なんだよな!」



「うぜぇ」



この俺の隣で長々と美華について語ったやつ

相澤 翔(あいざわ かける)

親友らしきものだ



「ってかさ、前から思ってたけど、なんで美華ちゃんの前だとあんな可愛い性格に変わるわけ?」



「……美華は可愛いのが好きだから」



「は?」


「俺は、小さい時可愛いキャラでそれが素だったんだよ。でも、小学校4年生くらいの時に、ずっと前から美華に恋してたって気づいて、その頃の俺はちょっと、今の性格になり始めたくらいだったんだけど、美華はこの性格の俺には素っ気なかったから、美華の前では可愛いキャラでいないと、美華に好きになってもらえないと思ったんだよ。」




「へぇー、結構ちゃんとした理由なんだな」