まだ暖かくなり始めた4月の上旬。
それにも関わらず体育館は熱気がこもり
少し暑いくらいだった。



体育館に入ってうろうろしていると
YONEXのTシャツを着たおん眉のショートカットのかわいい先輩に声をかけられた。


「バドミントン班の見学かな?」


「はい!!」


にこっと笑ってその先輩は
じゃあ、こっちだよ、とバドミントン班の練習場まで連れてきてくれた。




先輩の放つスマッシュの速さや、体育館の床とシューズが擦れる音、先輩たちのかわいい笑顔にわたしはもうその時点で入部を決めていた。
その日の見学は終わり、迎えに来てくれたお父さんの車で家に帰る。


「どうだった? 高校」

「楽しくなるといいけど、、、
でも部活はバドミントンにしようと思ってる!!」