今、桃代は事務室のドアの前で立っている。




「大丈夫だよね…何も言われないよね…?」





規則が少し厳しいこの学校を知りながら、前に桃代は禁止とされているネックレスを付けていて、それを中村先生に取り上げられた事があった。




それを、今日返すと言う放送があったため、今こういう立場にいる訳だー…。





「よし…」



気を取り直して、桃代は事務室のドアを開けた。




「失礼しまぁ〜す」



そっとドアを開けて中を見た桃代は、開ける動作を止め、その場で固まってしまった。





そこには、中村先生に怒られている隼人の姿があったー…。