完全に諦めモードに入った桃代だったが
ついに
桃代が待ち望んいない事が起きてしまった。
「二人ずつだから
花梨ちゃんと夏樹ちゃん二人で入って」
和馬が二人にこんなことを言っているなんて知らなかった桃代は
そのままぼーっとしていたので
一人、和馬と共に入る事になってしまっていた。
実は、これは和馬の作戦の内に入っていたのだった。
花梨と夏樹から桃代を離れさせ
自分が桃代と一緒に隼人に会うように。
もちろん
二人に邪魔な自分は
こっそり抜けるつもりで。
まさか隣にいる和馬がこんな考えをもっていたなんて
桃代は知る事もなかっただろう。

