「う…うわぁ〜」
和馬達の教室についた桃代の表情は
ブルーだった。
「すごいねー…」
教室の前に並び溢れる女子をみて
夏樹はア然としていた。
「そー言えば和馬くんは?」
気付いた桃代は花梨に言ったが
「いないなぁ〜〜!」
首を左右に動かして探す花梨に聞いたが
どうやら花梨もわからないようだー…。
だが、この猛烈な女子の数になかなか和馬の姿は見当たらなかった。
「いないね…」
諦めた桃代は、廊下の隅に座り込んだ。
「私も座ろ!」
「私も…」
桃代同様諦めた花梨と夏樹も、桃代につられて
その場に座り込んだ。
それにしても
何だこの女子の数はー…
改めて見た女子の数に
桃代は関心やら不愉快やらの変な気持ちだった。

