だが、次の隼人の言葉に
桃代はさらに意味不明になっていった
「てか、俺の方が数倍かっこいいだろ!」
「………………」
はぁぁーーーー!?
いきなりの発言に
桃代の手から一瞬段ボールが落ちそうになっていた。
ま、またこの人は
すごい事を言い放った…
一人そう関心しながらも
桃代の目をじっくりと見つめる隼人から
桃代はゆっくりと
遠ざかって行く。
「絶対俺カッコイイと思う!その雅樹ってやつよりー…!」
和馬くんの恋を助けた時
マシな奴かと思っていたけど
やっぱりあれはあれで
見間違えだったかも
少し残念に思いながら
自分に近付いてくる隼人から遠ざかる桃代の額からは
色んな意味の汗がダラダラと流れていた。

