「雅樹くんうけるー!」 「いやいや、高橋の方がうけるだろ!」 桃代の苗字を呼び捨てしながら話をしている 見知らぬ男子が楽しそうに会話をしていた。 誰だあいつ… 壁に寄り添い 観察するかのように 桃代と雅樹を見る隼人の気持ちは嫉妬心に捕われていた。 雅樹と笑いながら喋る桃代。 隼人の前ではあんな笑顔を見せない桃代に 隼人は怒りを覚えていた。 それから 隼人は桃代が一人になるまで、隠れて待っていた。