「だからさ!花梨はね
和馬くんと、自分が知っている共通の話題が隼人くんしかなかったんだよー…
」
何かを考えだす和馬に桃代は、一回ため息を漏らして、あきれた声を出した。
「だーかーら
隼人くんの話ししか出来なかったの!」
「ま…まぢ………」
和馬は驚きながら、口を手で覆った。
「わかった?花梨は、別に隼人くんが好きじゃないんだよ?」
和馬は額から汗をダラダラ流す事しか出来なかった。
俺…
勘違いしてしまっていたらしい。
花梨ちゃんが隼人のこと好きだなんて…
花梨ちゃんは、俺と話そうと必死だったのに、俺…
俺、そんな花梨ちゃんに何も気付かず怒鳴るなんて…
「最低だな…」
和馬は両手で頭を抱えていた。

