キィー…… 錆びた屋上につなぐ大きなドアを開けると、 桃代と和馬は青空に目を向ける。 そして、二人の間に沈黙が続いていたが 和馬の一言で断ち切られた。 「座ろうか……」 「…え…あぁ」 和馬は桃代に言われるがままに、隣に座り込んだ。 体育座りをしている桃代に対し、和馬はあぐらをかいでいた。 「なんかようか?」 隣に座り込んでいる桃代に元気なさげに聞いてみる。