移動教室の時間。
「花梨ったら〜このこの!!」
朝率直に、自慢げに言われた夏樹は、もう花梨の和馬に対する気持ちをしっていた。
夏樹が花梨をおちょくっている時だった。
「あ…」
花梨が前に目を向けていたのと同時に、花梨の表情が一気に暗くなった。
「隼人くんだ」
「「え!?」」
桃代と夏樹で声を合わせて、花梨がむける目の先を見た。
そこには、暗い顔をした隼人がダラダラ歩いていた。
「…ぁ」
でも、そんな隼人を見た桃代は、ある事に気付いていた。
いつも隼人の近くを歩いている
和馬の存在がないと言う事にー…。

