「おい!和馬!!」 教室に、息を切らしながら入った隼人は、自分の席で顔を伏せていた和馬に 怒鳴るような口調で話しかけた。 「無視してんのか!?」 和馬の席まで行くと、肩を大きく揺らした。 だが、そんな隼人に和馬は何の反応を見せない。 「っもういいよ!!」 いらつくようにして、 隼人は、自分の席に向かった。 だが、この時の隼人は怒りの半分 悲しみも 抱いてしまっていた。