「はっ!」 「何?どーした桃代?」 「授業料払わないといけないんだったあ〜!!」 「あはは〜、忘れん坊」 クスクス笑いながら桃代をからかう夏樹。 「なっちゃ〜ん!事務室までついてきてよぉ〜」 「駄目っ!今日はつばさとデートだからっ!」 夏樹には彼氏がいた。 その名は、高田 つばさ。 夏樹とは、違う高校に通っている。 「彼氏がいるのに、隼人様とかー…ありえねぇ〜」 冷たく、そう夏樹に言い放つ。