「なんもねーよ。」

「まったくー。そんな時は姫のことを見れば笑顔になるよ?」

何が姫だよ。すげぇ腹立つ。

こんなのただの嫉妬だって分かってる。俺も見たことない笑顔を見て可愛いって言ってる大和にイライラして仕方ないんだ。



「さっきからうるせーよ。姫宮なんて大して可愛くないだろ。」


俺はそう大和に言って教室を出た。





その言葉を近くを通った陽菜が聞いていたことも知らないで…