「うん。これからは頼むね。」

八神君にそう伝えると

「絶対に姫宮は頼まないな。お前、人にもの頼むの苦手だもんな。だからこれからは俺が勝手にやるからな。」

え?なんで八神君、私が人にものを頼むのが苦手だって知ってるんだろう。

そう思っていると、『ピーピー』
お風呂が湧いたことを知らせる音が鳴った。

「あ、お風呂湧いた。八神君先に入って…」

「ありがとう。じゃあ先に入らせてもらうな。」

そう言って八神君はソファーからたって私の頭をポンポンとしてお風呂場に向かった。