そう、それは春の暖かい日差しが照りつける四月。


そんな日に私、桜田 杏(さくらだあん)は窓から差し込む陽の光を浴びてスッキリ目が覚めた。



「ふぁ〜、よく寝た。今日は入学してから最初の授業だから目覚まし鳴る前に起きれて良かった。」


そう独り言を呟きながら時計を見た。
するとそこには想像もしていなかった時間が記されていた。



「……え?!8時?!」


そう、もうあと30分で遅刻なのだ。
私は急いで支度をし、朝ごはんも食べずに外に出た。



「行ってきます!!」


そういう私の声に母さんが行ってらっしゃいと言って私の一日が始まった。