その瞳の真実
稀愛side

門の前で待ってから40分位経った。
携帯で時間を見ると14時32分。
え?まって、もしヤツが部活とかやってたら、まだまだこねーよな?
うーわ!しまった!

そんなことを考えてると生徒玄関からぼちぼち人が出てきた。

ちょっと今日来てるか聞いてみよー。

「あの…」
? ? ? !

名前聞いてねー!!

「すみません、やっぱりなんでもありません。」

またまたやってしまった。
名前聞いてねーよ。。トホホ…と気分が落ちた。


もうちょっと待ってみよ。

そして5分ちょっと経って…
あ!!いたっ!!みつけたー!

「あの…!」
声をかけてみる。、
ドクッドクッ
この心臓ちょいとうっせーな!
止まんなくていいからもう少し落ち着けって!
なんて、思ってれば私の心臓はすんげー
はえースピードで音を刻む。

やいやませ!落ち着けこの野郎。

すると

「何?」
冷たー!!!え?
こんなに冷めてる人います?

よし!

「このあいだ事故にあいそうになるの助けてくれたの覚えてますか?」
ドクッドクッ
「覚えてるけどどうかした?」やっぱり冷た!
こんなヤツにケーキを買ってきたのか!

わい、失敗してまったべや。やいやませ。

まーとにかく渡そう。
「あの!これお礼です!昨日は本当にありがとうございました!!」

と返事も聞かずスタスタと帰った。