HRも終わりようやく下校だ。


朝の手紙のせいでぜんっぜん授業が頭に入んなかった。



「優奈、大丈夫?」



「う、うん」



「じゃっ、行こっか!」



「うん」



なんで鈴は元気なのさ!


こっちはむっちゃくちゃ悩んでんのに!



「そういや・・・探偵事務所ってどこにあるの?」



「バスで十五分、歩いて十分」



「結構あるね」



「そう?」



「お金ってどれぐらいかかるの?」



「バス代?百八十円だけど・・・優奈、忘れちゃった?」



「いや、探偵の人に依頼するんだからお金かかるでしょ?」




「大丈夫!何とかなる、多分」



「あっ、うん」



そう言ってる間にバス停につきバスに乗った。