あの手紙が怖すぎていい気分になれない。



「優奈、さっきの手紙見てもいい?」



「えっと・・・」



見せても大丈夫かなぁ?


鈴まで巻き込まれたら最悪だし・・・。



「すきありっっ!」



「うわっ!」



考え事をしてたら鈴に手紙を取られた。



「はぁ?」



「驚くでしょ?」



「これ、本物の殺人予告かもね・・・」



「えっ・・・」



鈴が珍しく小さな声で本当なんだろう。



「この、“トロール”っていうの結構有名なんだ」



「そうなの!」



鈴のお父さんは警察官だからそのあたりの話はとても詳しい。


「どうするべき?」



「うーん。警察に持ってっても危なそうだしなぁ」



「うぅ・・・」



「今日さ、帰り時間ってある?」



「一応あるけど・・・」