寒そうに首を縮めてブルゾンのポケットに手を突っ込みながら歩く新。
「 日、落ちるの早くなったよね 」
「 ね〜、もう真っ暗だよ 」
19:00を回ったあたりに家の前までついてしまって、
ね、ほら私誕生日だからさ
今日、ちょっと私から甘えるくらいは、許される、よね…?
嫌われちゃったりなんて、しない、よね?
「 新、ぎゅって、して、 」
我ながら情けないくらいに声が震えたし、目の前の新はくらい中でもわかるくらいに目を見開いて驚いてるし。
失敗したなぁって思った。
ほら、現に思いっきり顔顰めてるよ、目の前の彼。
「 なんでそんな可愛いこと言うかなぁ 」
「 え?……わっ 」