その度に曖昧に笑うほかなくて、ここ2日でそろそろ頬が垂れてくるのでは、と心配しているのだが ………
「うーん、」
「なに?上月くんのこと?」
「まー、ね」
お昼休み、いつものごとくカフェテリアでお弁当を広げているといかにも悩んでいます!という顔をしていたであろう私を見かねた音萌が切り出した。
「まー、いきなりでびっくりしたけど、お似合いだと思うよ、アンタと上月くん。」
「あ……はは、」
「なに?嬉しくないわけじゃないけど複雑……って顔してるわよ」
「 …… 」
「アンタは悩むだけ無駄よ、時間と労働力の無駄。」
今すぐそんな慣れないことやめちゃいなさい、と一蹴してくる。
私の周りはブリザードしかいないのかもしれない。
うんきっとそうだ。
「あ、上月くん」
「え!どこ!?」
慌てて口角を上げてあたりをキョロキョロするも上月くんの姿はなく。
「いないよ?」
と尋ねれば
「うん、いないもん」
あっけらかんとそう返された。おい。