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「あっつー……」


陽人たちと別れてから数分後。


俺は下敷きでペコペコ顔を扇ぎながら、1人学校の帰り道を歩いていた。


……だめだ、暑すぎる。


改めて自分が夏の暑さにめっぽう弱いということを強く自覚する。


これは、さっさと帰ってエアコンのガンガン効いた部屋で涼むしかないな。


確か冷凍庫には前に買っておいたアイスバーがあったはず。


そう考えたら、途端に体が軽くなったような感覚に襲われ、歩調が急速に早まった…ような気がした。


……我ながら単純だな。