「…ありがとな。…お前はお姉さんが沈んだ直後に気を失って、その後すぐ病院に運ばれて、目が覚めた時、お姉さんのこと含めて小1の夏休みの記憶だけ全く覚えてなかったんだ。」 「そう、だったのか…。」 「…で、1つ大切なことがまだ残っているんだけどさ。……落ち着いて聞いてくれな?」 「……いいよ、話して」 これ以上に衝撃的なことなんてもうないだろうと、そう、思ってた俺に陽人が放った一言は、俺に強い衝撃を与えた。 「─────そのお姉さん、『みなみ』っていう名前なんだよ。」