そんなわけで、自宅に帰ってきたんだけど。


「遅いぞあお〜!!待ちくたびれたっつーの!!」


「…なんでお前が俺の部屋にいるわけ…?」


自分の部屋のドアを開け、室内に入ってすぐ。


何故か陽人が俺のベッドの上でくつろいでいた。


「なんだその目は〜!?おばさんに入れてもらったんだよ!危うくワン〇ース読破するところだったぞ!てっきり家で涼んでると思ってたのに、一体どこまで行ってたんだよ?」


確かにベッドには、本棚に入れてあった俺のマンガが散乱していた。


読むのは勝手だけど、こいつの場合、片付けないから嫌なんだよなー…。


実際長い付き合いの中で、陽人が無断で俺の部屋に来ることは珍しくない。


「……それ、ちゃんと片付けろよな。別に、ちょっと海に行ってただけだよ」