「おいっ!彩!どうした!」

後から聞こえてきた勇輝の声。

大丈夫大丈夫。

そう自分に言い聞かせて立ち上がった。

頭痛は少しひいたから、

早く楽器を吹きたかった。

「ううん、なんでもなーい。行こう部活」

「なんでもなさそうに見えねーよ。」

「大丈夫だから。うんん...」

また頭が痛くなってきた。

どうしちゃったんだほんと。