私が余命宣告を受けたのは高3の夏。


吹奏楽部が夏のコンクールに向けて、

必死に練習している頃だった。



グラッと視界が揺れて

階段の手すりにもたれながら

頭を抑えて崩れ落ちた。

頭の中からガンガンと、

体験したことのないような

鋭い痛みが襲う。