「あ!」

と突然なにかを思い出したように声をだした陽輝。

何事かと思えば

「俺、琴音と付き合ってるんだ、だから誰も近づかないでほしい」

といった。


!!!!!!
まさかみんなの前でそんなこというとは思わなかったし、ひゅーひゅーと男子が冷やかしてくるから、恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだったけれど、それでも、陽輝がそうやっていってくれたことは嬉しかった。


「琴音、おめでとう」

「麻里、、ありがとう」

「初恋、かなったんだね。琴音は本当すごいよ。」

「麻里のおかげだよ。あのときなにかあったんじゃないかっていってくれたから、それがなかったら今も変わらなかったと思う」

「でもそれで小学校とかにいっちゃう琴音の行動力にはびっくりしたけどね」

「あはは、だよね」

「でも、本当におめでとう。わたしもすごく嬉しい。」

「ありがとう。麻里も早く彼氏みつかるといいね?」

「この、余計なお世話!」

そういって顔を見合わせて笑った。