教室を見回すとわりともうグループらしきものができていて、どうしようと思っていたら
「琴音」
誰かがわたしの名前を呼ぶ声がした。
声の正体は中学が一緒だった親友の橋本麻里。
小柄でとてもかわいく、髪を巻いていて、化粧も軽くしている麻里は何もしないわたしとは正反対。
でも見かけによらずさばさばしている性格だ。
自分の名前しかみていなかったからまさか麻里が同じクラスにいるなんて思わなくてびっくりしたけど、すごく嬉しかった。
「なにその顔。もしかしてクラスの子の名前とか見ずにきたとか?」
「そ、その通りです。ちょっと家出るの遅くなっちゃって・・・」
はぁ。麻里はそういって呆れた顔をした。



