体育館は、華々しく飾られていた
わけではなく、結構質素だった
もう少し豪華でもいいんじゃないかと思う
「そこの貴女、席に座らないのですか?」
私が考えにふけっていると裏から声がした
声の主は金髪で桜色の瞳をしていた
後ろを振り返ると
「…………かわいい…」
自然と心の声が漏れてしまった
それほどに名前も知らない彼女は可愛かった
綺麗ではなく可愛い女の子
金髪のボブが肩の上でゆらゆらと揺れて、大きい桜色の瞳がじっとみつめてきた
「……初対面でそんなこと言わないでください///////
………………は、恥ずかしいです!」
どうやらとてつもなく恥ずかしがっている
しかしそれがまた可愛い


