君の裏を覗かせて?

そんなこんなで、ときめきとはかけ離れたドキドキを味わいながら1時間目が終わった。



「ふぅー」




(やっと終わったー!)



この1時間は、ほんとにいつ重崎くんに失礼なやつだなって言われるかハラハラして全然授業に集中できなかった。




「葉月さん!」



後ろから話しかけられた5・6人の男子たちの声に思わずビクッとしてしまう。



「・・・はい?」



「今日さ、葉月さんの歓迎会をクラスでしようって話になったんだけど、今日、大丈夫?」



(うっ、嘘でしょ・・・)



そう、私は大がつくほどそういう集まりは、嫌い。



その上、私のための会だから、嫌でも目立ってしまう。




(ほんとに、最悪だ・・・。行きたくないなぁ。)




と内心愚痴りつつ



「いいよ?ありがとう。」



って言った。



(やっぱり礼儀として、絶対行かないと行けないよね。)



と、頑張って自分に言い聞かせた。