リビングの龍と龍の父。

「お前が初めて彼女連れてくる何て言うからどんな子かと思ったら、あんな美人連れてくるなんてな。」

龍と同じ意地悪な笑みを浮かべて話す父。

「うるせーよ。あんまジロジロ見んな。」
「あの子も刑事なんだって?お前達の評判は聞いてる。」

「あぁ。あー見えて、頭はキレるし、腕もたつ。そこら辺の男より断然強い。」
「ははっ。頼もしいな。
・・・先のこと、考えてるのか?」

「・・・あぁ。今回は同棲の報告に来たけど、次は結婚の報告に来るつもり。澪の親にも挨拶してきた。」
「そうか。大事にしろ。」
「分かってる。」

龍は自分の母親と楽しそうにキッチンに立っている澪を優しい顔をして見る。
そんな龍の顔を見ていた父は、安心したように微笑んでいた。