澪の実家を出て、そこから1時間程の龍の実家へと向かう。
龍はいいと言ったが、澪は私も龍のご両親に挨拶したい!と言い張るので、2日間の休みを貰い、龍の実家への挨拶も決まった。
龍の実家の両親も、澪のことを大歓迎してくれた。
特に龍の母親は、澪とすぐに打ち解け、一緒にキッキンに立ってお茶の用意をしていた。
「うちね、男ばかりの兄弟だったから、娘が出来たみたいで凄く嬉しいわ。
澪ちゃん・・・本当にあの子でいいの?
顔は・・・まあまあだけど、無愛想だし、口悪いでしょ?
一緒に住んでも、もしダメだと思ったら逃げていいんだからね!」
気さくに話してくれる龍の母に自然と笑顔になる。
「いえ、大事にしてもらっています。
ふふっ。確かに口は悪いですけど、私も言い返してます。」
「ふふっ。澪ちゃん、頼もしいのね!
あんな息子だけど、宜しくね。
何かあったらすぐに言ってきてね!私がガツンと言ってあげるからね!」
「ふふっ。はい、その時はお願いします。」

