その週末。 2人は2日間の休みを貰い、龍は澪の実家に来ている。 マンションから2時間の距離にある澪の実家。 澪の両親はとても優しく、龍を迎えてくれた。 澪が母とお茶を入れている間、龍と澪の父はリビングのソファーに座っていた。 「今日はお時間頂き、ありがとうございます。」 龍はスーツを着ていて、澪の父に頭を下げる。 「まぁ顔を上げて。そんなにかしこまらないでいいよ。白崎龍くんと言ったかな?」 「はい。」