「ありがとうございます。トラさん!」
『お前ら、俺がプレゼントするのがそんなに面白いか?』
苦笑いを浮かべ、虎が言う。
「いや、その可愛い袋と顔が正反対すぎて。」
竜也がそう言うと、虎は、ははっ。と顔を引きつらせていた。
『あ、それとな。これバレンタインのお返しだ。
白石もサンキューな。』
そう言って澪と華にまた可愛くラッピングされた袋を渡す。
「「トラさん、わざわざありがとうございます。」」
強面で男気溢れる上司の以外にマメな一面に笑みが零れる。
この日は凄かった。
龍と竜也がいない隙に、誕生日プレゼント、あげてもいないのに、澪と華へ可愛いお菓子やハンカチなどの小さなプレゼント。
戻ってきた龍と竜也は苦笑いを浮かべて固まっていた。

