「面白かったな。」
「うん!凄いよく出来てたよね!」
映画は凄く面白くて、2人とも大満足だった。
その後は、ショップを見て回る。
「ね!食器見たいんだけどいい?」
「おう。」
「龍のマグカップとかお箸買うの。」
「俺の?俺お前の家にあるやつでいいけど。」
「ダメ。龍のが欲しいの。」
オシャレなインテリアショップに入る。
「これ可愛いね!」
澪が手に取ったのはペアのマグカップ。
「・・・いんじゃね?」
「珍しい!絶対お揃いとか嫌がると思った!」
「家に置いとく物ならなんでもいーだろ。」
「だよね。今日同じ服だしね。」
苦笑いする龍を横目に、澪はペアのマグカップと龍のお箸を手に取り、レジへ向かう。
財布を出そうとした澪を制して、龍が会計を済ませる。
レジをしていた店員さんに、
「可愛いですね!凄くお似合いです。」
なんて言われて、だから着替えるって言ったのにとブツブツ言っている龍を見て澪は笑った。
龍はブツブツ言いながらも、プリクラも撮ってくれた。

