~白の恋人~



「澪」


「あ、龍!」
「何か用ですか?」

龍が男に声を掛けると、男は去って行った。

「お前何声掛けられてんの。」
「いや、勝手にアイツが話しかけてきたんだよ。見て。飲み物2つ持ってんのに。バカなのかな?
しつこかったら絶対手出てたから助かったよ。」

「ははっ。お前のそーゆー所、安心するわ。」

ドキッ

笑って澪の頭にポンと手を置いた龍。
(安心するって・・・なんか照れる。)

「じゃあ行くか。コーヒー、サンキューな。買っててくれたんだな。」
「うん!」