~白の恋人~


澪に抱き着いて泣いている華を見て、実感が湧いてくる。
「華、竜也、ありがとう。」

少しだけ、目に涙を浮かべて澪が笑顔で言う。

「澪ちゃん、龍、上がれよ。」
「上がって上がって!!」

そう言って澪の手を引く華。

リビングに行くと、竜也がケーキを出してきた。

「ケーキはまだ食ってないだろ?一緒に食おーぜ!!」
「ふふっ。私達が一番にお祝いしたかったの!!」



「・・・サンキュ。」
「華、竜也・・・ありがと。大好き。」


「私も大好き!!澪ちゃん!!」


4人で食べたケーキは、今までで一番美味しかった。