婚姻届の承認の欄には、澪の父と、龍の父の名前。
「・・・え・・・なんでお父さん・・・」
「休みの日にお前の家族と俺の家族にはもうOK貰ってきた。クリスマスにお前に言ってそのまま籍いれたいからって書いて貰った。
娘を宜しくって親父さんとお袋さんに言って貰えたよ。じぃさんには澪を泣かすなって散々脅されたけどな。」
龍は笑っているけれど、澪は突然のことに驚きで固まっている。
「澪?」
「・・・・・・龍。ごめん、また泣いちゃう・・・。」
「泣くなよ。書けよ。」
「あはは!それ脅しだよ!」
「今日、出しに行くんだからよ。」
「うん。」
車で澪は自分の欄を書く。
「ふふっ。婚姻届を車で書くことになるなんてね。」
「気にすんなよ。」
澪はいつも印鑑を持っているのを龍は知っていたので、すぐに書き終えて、そのまま婚姻届を出しに行く。
「龍。なんか色々ビックリしすぎてる。」
「ははっ。今日お前は白崎 澪になるだけだ。」
「・・・ちょっと今のドキッとした。」

