「龍!こんな所知ってたの!?」
「お前がキラキラしたもん好きだって言ってたから調べた。」

(・・・あのケンカした日・・・。)

「ふふっ。ありがと!すっごく綺麗だね!!クリスマスって感じ!」
「いや、クリスマスだから。」
「ちょっと黙っててくれる?」

2人でツリーまでの道を歩く。

高台にある小さなこの広場は、龍と澪の他に数人、カップルがいるだけだった。


「龍!龍!手繋ご!」
「ん。」
「・・・素直・・・なんか怖い。」
「シバくぞ。」

それでも手を繋いで、その手を龍のコートのポケットに一緒に入れてくれた。

「ふふっ。」
「気持ち悪い。」
「龍も今日は優しすぎて気持ち悪いよ。」
「ははっ。黙れよ。」