今日は龍と澪は、定時で上がり、澪は先に着替えにロッカーへと向かった。
竜也と華は鑑識課に出ていた。

龍は、自分の机から、1枚の紙を取り出しバッグへ入れ、自分も着替えに向かった。


「お肉だお肉だー!!」
「お前、竜也と華みたいになってんぞ。」
「だって嬉しいもん。」

移動する車の中、澪は嬉しそうだ。
冬は日が落ちるのが早い。
街はすっかり暗くなっていて、道路の木やビルのイルミネーションが綺麗に光っていた。

「去年は病院だったからな。今日は2年分食えよ。」

笑いながら言う龍。

「そうだね。龍も去年の分いっぱい食べなよ!
去年さ、ちゃんと起きてくれてありがとね。」

澪も綺麗な笑顔を浮かべて言う。

「ははっ。お前もちゃんと待っててくれてありがとな。」

龍の手が澪の頭に乗る。

「ふふっ。今年は平和で良かったね。」
「ほんとにな。」