「着替え持ったか?」 「うん!」 「よし、じゃあ行くか。」 龍が車の鍵を持ち、靴を履く。その後ろから澪がパタパタと追いかけてくる。 澪も靴を履き、龍が玄関を開けようとドアに手を掛けた時。 「あ、龍!」 「ん?」 龍が後ろの澪を振り返ると、グイッとネクタイが引っ張られ、 チュッ! 「ふふっ。行ってきますのキス。」 笑顔で笑う澪。