竜也は華を追いかける。
1人残された龍。

(・・・・・・。華の言う通りだよな。)

「はぁー・・・。」


以前の龍なら、面倒くさいと思っていただろう。
だが、澪の事に関してはそんな事は思ったこともない。

ただ、どうしたらいいのか分からなかった。
夜、何度も澪の部屋に行こうとしたが、更に怒らせるかもしれない。顔を見たくないかもしれない。・・・嫌われたかもしれない。
そんな考えが浮かび、足が動かなかった。


(澪と、ちゃんと話して、謝るか・・・。)

龍は1人、出勤した。