「だからいいかい、この子の正体を話していいのは君の研究室の中だけだよ。表向きは、君の所に行動プログラムの共同研究の為に派遣されたボクの姪、って事で通して欲しいんだ。それだけは守ってくれるね」

「ええ、僕はわかりました。でも、」

大学の研究室には広海君と仲のいい院生も居るんですけど。

「バレた時、広海君や広海君の友達が周りに言い広めちゃいそうな気がしますが?」

「そうならないようにするのが、君の助手としての指導力の見せ所じゃないか」

「んな無茶なっ!」

広海君に会ってから言ってくださいよ!それが出来る事かどうか!

「まあ、そうなったらそうなったで、その時に考えればいいからさ。まずはとにかく、頑張ってみてよ」

「…」

って、また急に軽くなるんですね、所長。