傘があるから雨が降る。

「あ、藤宮さんは教室に残ってください」


どこか真面目と天然が混じっているような性格だと少し思い本人が気づくか気づかない程度に頷いた。


私は、ファイルに全てプリント類を入れて、荷物をリュックに全て入れ始めた。


「ほら、笠谷くんも帰った帰った!」


追い払うように長谷先生は、光くんを廊下へ連れ出していたのを見かけた。


しかも私は、いつの間にか無意識に"笠谷"で反応していた。


「はいはーい。じゃあせんせ、さよならー」


声が大きいのか、光くんの声が丸聞こえだった。