傘があるから雨が降る。

それからしばらくし、ようやく女子にまわっていた。


「藤宮時雨(ふじみやしぐれ)」


私の名前が呼ばれ、無言で立ち礼をして座った。


遠くて見えない人や男子にとっては、私が居たか分からない状況だ。


今のところ声出していないのは、私のみだった。



しばらくして、長々とした入学式が終わりみんな吹奏楽部の演奏と共に各教室へ戻っていった。