傘があるから雨が降る。

委員会活動がやっと終わった。


机を整理整頓して帰ろうとしたら、長谷先生に呼ばれた。


「はい、ノート。
返し忘れるところだったね。ごめんね。
本当のこと書いてくれてありがとう。
これからもノート使って書いていってね」


と、ノートを受け取り言われた。


「あっ……!あのっ!!!!」


「ん?」


少し肩がピクってなったのが私にはわかった。


「私……保健委員会なって……よかったんでしょうか?」


震え声だけど、頑張って声出せていた。


「うん!俺、時雨ちゃんに入って欲しかったもん!」


長谷先生の笑顔は、お母さんとそっくりな笑顔だった。


「それより、大丈夫?」