傘があるから雨が降る。

笠谷くんがとても羨ましかった。


「じゃあ次、副委員長誰かやらんかー?」


長谷先生は、教壇に手をつけながら聞いた。


「わ、私、やります!!」


高1にしては少し背が高い女の子が手を挙げ立っていた。


「お、矢野(やの)やってくれるのか?」


「は、はい!」


「みんな、良いか?」